小学生の国語力は、子供の頃からのご両親の姿勢がかなり影響します。国語の力とは、読解力と表現力です。 子供は親の背中をみて育ちますから、 まったく本を読まない、文章を書かない親がいくら口をすっぱくして、「本を読みなさい」 「作文を書きなさい」 と言っても説得力は弱いわけです。 これについてはお父さんお母さんに一念発起してもらうしかありません。是非、親も一緒になってテレビを消して家族で本を読む時間を作ってほしいと思います。 そして、 出来るだけ正確な日本語でお子さんと会話をしてあげてください。

読解力とは、書いてある文章を自分の「意見」や「考え」を入れないで、正確に作者の言いたいことを読みとる力をつけることです。 この力をつける最高の方法は、言うまでもありませんが読書です。読書は言語能力も高めます。  第一に語彙の量が増え豊かになります。 第二に表現法の多様さを実感し大いなる知的刺激を受けることになります。 第三に言葉や文章は論理構造を持っていますから、自然に論理的思考が身につくことになります。

『この文章はどういうことを言っているのか、次の中から選べ』 という問題があります。 国語の苦手な子供は文章、語彙を正確に読み取れないので、いつのまにか自分が言いたいことを選んでしまうのです。 語彙を知っているか、知らないかで天国と地獄の差になってしまいます。 一般的な小学生ならこの位は知っているだろうと出題者は考えて問題を作ります。 ですから色々な知識・教養をつけるために本を読んでほしいのです。 小学校も高学年になると、難しい内容になってきます。幸福論とか都市工学についての文章も見られます。 そういった内容もすぐに理解出来るようになるためには、本を読んでいろいろな経験を積まなくてはならないのです

次に表現力をつける最高の方法は作文です。 子供にとって作文は非常に面倒くさいものですし、最初から拒否反応を示す子が多いのも事実です。 子供を作文嫌いにさせない方法は3つあります。

第1の点は、最初に申し上げた親の姿勢です。 第2の点は、自由なテーマで書かせることです。です。作文は 「自分の思っていることを自由に表現できるチャンスなんだ」 と子供たちが実感してもらえればいいのです。 第3の点は、「まずは誉める」ということです。子供が 書いた作文の中のどんな小さなことでもいいから良いところを見つけて誉めてやります。  子供は、書きたくないのに書かされています。 「字をきれいに、漢字が間違っている、ここは違う」など文句ばかり言われたら嫌になります。  子供は誉められることによって「また書こう」という気になるのです。 「て、に、を、は」や漢字の間違い、文がねじれていること、接続語や指示語の使い方のあいまいさなどを指摘するのは本人のなかに作文に対する拒否感がなくなってからで十分です。

以上を踏まえ、神原学習塾では、学年別に次のことに重点をおいて指導をしています。



■低学年
 文章を読むことの楽しさに気付いてもらうことも大きな目標としています。一年を通して基本的な   文法や言葉の意味について学習し、文章を読む際に必要な知識を身につけます。 また、しっかり
   した字を書くこと、漢字を覚えることを指導します。

■4年生
 文章を読むことの楽しさを感じてもらうとともに、文章を正確に読みとる力を育みます。 教科書に
   沿った文章問題を取り上げ、設問の要点を正確におさえる力を養成します。

■5年生
 国語の読解問題では、論理的に考え、それを的確に表現することを指導します。 また、自ら本を
   読み、新しい知識や考え方を吸収する姿勢を養成していきます。

■6年生
 中学になると国語の学習は急に難しくなります。文章の難度が上がり、また、求められる読みとり  もより深くなります。本学年では、中学に入っても困らないように読解力の養成し、さまざまな考え  方・知識を身につけるとともに、文章に対する理解力・対応力をつけていきます。